ひだまり日記

10月号:本当に猫が大切なら

この1ヶ月の間に私は2回ネコの死体に出会いました。一匹はご近所の方のネコだったので連れて帰っていただけました。もう一回は出先だったので、これ以上傷つかない所に移しました。2日後そこを通ったときになくなっていたのでどなたかが処理してくださったようです。この子達の飼い主はきっと帰って来ないネコを探していらしたでしょう。そのとき必ず「車にひかれたのではないかしら」と考えるはずです。

ひだまりにはネコが5匹います。そのなかの1匹「でっきー」は外に遊びに行っていました。ノラネコ生活が長かったので家にずっといるとストレスがたまってしまうからです。でも、ネコの死体を見つけたことをきっかけに外に出すのを止めました。その理由をもう少しお話しすることにします。

私は運転をしますが2匹の死体を見て考えました。運転していてネコが飛び出てきたらどうするだろう…。「ひかないようにハンドルをきるだろう。ハンドルをきったときもしそこに人がいたら…」と考えてとても恐ろしくなりました。以前にも漠然と考えたことはあるのですが、今回は真剣に考えました。

ネコをひかないためにハンドルをきって事故になった場合、運転者も被害者も誰を恨むだろう。ネコを避けたことをきっと後悔するだろう。誰のネコかも分からない・名前も居場所も分からないネコのために一生心に傷が残ってしまうだろう。場合によっては大変な賠償を背負うことになってしまうかもしれない。それなのに飼い主はそんなことが起きていたことを全く知らず、帰ってきたネコに「お帰り、どこに行ってたの?」と抱きしめるのです。でっきーがこんな事件を起こしていたかもしれないと思うとゾッとします。

ご近所の皆様はでっきーを可愛がってくださいます。きっと、お庭を汚したり、大切なお花を台無しにしたことでしょう。でも迷惑そうな顔もされずに声をかけてくださいます。ご好意に甘えすぎていたことを本当に申し訳なく思います。「交通事故に遭うかもしれない」「ネコなんか大嫌いと思わせたかもしれない」…本当にでっきーの安全と幸せを考え「外に出さないことが一番良い」と決心したのです。

ネコを外に出してあげないのはかわいそうだと思っていらっしゃる方が多いです。ネコは「家の中がテリトリー(縄張り)」と決め慣れてしまえば、満足できるのだそうです。外を見ていたり、外のネコと見つめあったりすると「外に出て遊びたいんだろう」と考えますが、それもながめているだけで出たいと思っているわけではないそうです。もちろんネコがそう言ったわけではありません。

動物病院の先生や、猫の保護や里親探しをしている団体「捨て猫防止会」などがそう言っておられます。外に出すと先に書いた理由のほかに病気やノミ・ダニの心配があるそうです。

ある公園の掲示板に「ねこはトイレのしつけをしてから出してください」と言う内容のポスターが貼ってありました。排泄のしつけは簡単なので、ほとんどの飼い猫はしつけが出来ているはずです。それでもテリトリーを示すために外で排泄してしまうのです。「ペットを飼うものの責任・マナー」、このことを反省も含めて皆様にお考えいただきたいと思うのです。「捨て猫防止会」などは必死で活動しています。もし「飼い猫は室内飼い」を守れば、街中にいるネコはノラちゃんだけです。はっきりノラちゃんと分かっていれば活動がずいぶんスムーズになることでしょう。

ネコを飼っていらっしゃる方、どうかご一考ください。どうしても外に出されるようでしたら、首輪と迷子札を必ずつけてあげてください。万が一のときに、貴方のもとにネコちゃんが帰ってこられるためにも。

そして、ネコを迷惑なものだと思っておられる皆様。ネコたちのかわりに「本当にご迷惑おかけしてごめんなさい」と申し上げます。もしネコのことで困っていると飼い主さんにお話しされる機会があるようでしたら、今回のひだまり日記をご利用くださってもかまいません。ことを荒立てずに治まると良いのですが。

同じように考えてくださる飼い主さんが増えることを祈ります。それが何より「かわいいネコたちのため」なのだと私は信じております。

(ひだまり日記 2004年10月号掲載分)
by hidamari-blog | 2004-10-28 14:49 | 動物
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