ひだまり日記

7月号:ジメジメの時期を快適に

暑中お見舞い申し上げます。みなさま、いかがお過ごしですか?
今回は、要介護者(介護を必要とされる方)の、あせもや湿疹についてお話します。いつも申しておりますが、私は医師でも看護士でもありませんから専門的なことをお話しするのではありません。診断や治療は必ず専門の方にお受けください。

ひだまりにいらっしゃっていた痴呆のある女性。初夏のある日、イライラして落ち着かないのです。トイレにお連れして原因が分かりました。下腹部の湿疹でした。「かゆい」とおっしゃることが出来なかったのです。トイレで下着を下ろした瞬間、傷つくほどかきむしり始めました。ギャザーパンツ(紙パンツ)を使用しておられたのですが、少しきつかったこともかゆみを増した原因だったようです。

患部を清拭し、少し大きめのギャザーパンツに穿き替えて頂きましたら、少し楽になられたようでした。また衣類の調節が分らなくなってしまわれた痴呆の方。猛暑でも、真冬のような重ね着をしておられました。脱いでいただこうとしても、なかなか応じてくださいません。汗をびっしょりかいておられます。発熱しているわけでもありませんのに、ご本人は寒いとおっしゃいます、扇風機の風も寒いと。汗が急に冷えるからでしょう。7枚お召しになっていました。時間をかけて3枚は脱いでいただけましたが、残り4枚はどうしてもだめでした。汗取りタオルを入れる時に見ると、背中はアセモがいっぱいでした。

痴呆の方・寝たきりで自由に動けない方の場合、この季節は充分にご様子をみて差し上げていただきたいです。お一人で入浴される方でも、「たまにはお背中流しましょう」等と言いながら身体の状態を観察なさってください。ギャザーパンツのあとがクッキリとついているようだったらワンサイズ大きいものにかえた方がよいかもしれません。

もし湿疹があるようでしたら一応皮膚科を受診されたほうが安心でしょう。不衛生になりがちですから、ばい菌が入ってしまうと治療が必要になります。早めに受診なさったほうが良いと思います。
背中や胸のアセモは、蒸しタオルを少し冷ました状態で用意し手早く拭いて、乾いたタオルで水分をしっかりふき取るようにするとさっぱりします。薬についてはお医者様にご相談されたほうがよいでしょう。

赤ちゃんが泣き止まない時、下着に髪の毛が付いていたとか足首に蚊が刺した痕があったというご経験はありませんか。赤ちゃんは表現できないから泣いているのです。痴呆の方も、「ここがかゆい」と表現できなかったり、痒さの原因を見つけることができないことがあります。大人ですから赤ちゃんのように簡単には行かないでしょうが、赤ちゃんをお世話される時のことを思い出して調べてみてください。

また、痴呆の方が怪我をされたりしてガーゼや包帯をした場合。怪我をしたことを忘れてしまうので「ガーゼ」「包帯」が理解できず、何回もはがしてしまったり、傷そのものを剥がそうとしたりなさいます。以前のひだまり日記にも書きましたが、怪我や病気を理解していただくことは難しくなります。周りにいらっしゃる方が、早め早めに気付いて差し上げないと、対応がどんどん大変になってしまいます。どうか、いつもと様子が違うと思われたら全身のチェックをなさってみてください。

これも以前に書きましたが、この季節、水分補給も充分になさってください。あっという間に脱水状態になります。一日にペットボトル約一本分の水分を摂ると思ってください。もちろん、水分制限のある方は別です。水でなくてもちろん構わないのです。お茶やウーロン茶、それをゼリーにしたものでも大丈夫です。とにかく少しでも多く水分を摂ってください。入浴前後は、必ずたっぷりお飲みください。
介護の日々を送られている皆様、厳しい季節くれぐれも御自愛ください。

(ひだまり日記 2004年7月号掲載分)
by hidamari-blog | 2004-07-28 14:47 | 認知症
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