ひだまり日記

11月号:良い施設の選び方…?

 「良い施設の見分け方は?」という質問を受けます。これが正解と言う答えはないと思いますが今回は私見をお話ししたいと思います。

 在宅介護で関わる施設は「デイサービス」「デイケア」「ショートステイ」などでしょう。デイサービス、デイケアの場合は見学か体験して見ればある程度の判断は出来るでしょう。レクリエーションが多い・趣味が出来る・入浴が丁寧・距離が近い(車酔いをする方の場合は大切なこと)等を確かめると良いでしょう。実際に参加するようになって、不満をおっしゃる・表情が暗い・拒否なさるということがあったら早めにケアマネジャーにご相談ください。ご本人が楽しくなければ行く意味がありません。いやだという思いが焼きつくと、他の施設も拒否されるので早めにご相談ください。

 ショートステイの場合、医療的な問題で希望施設に行かれないことがあります。糖尿病でインシュリン自己注射をなさっている場合などは管理の問題があって受け入れ施設が少ないです。それから、利用中の発熱・帰宅願望が強すぎる場合など、途中で帰されることがあります。利用前にそのあたりを確認しておいてください。いざという時の受け入れ先を考えておかなければなりませんから。

 施設介護の場合。「特別養護老人ホーム」「老人保健施設」「有料老人ホーム」「グループホーム」などです。現在、特別養護老人ホームの入所は「介護度4~5」でないとむずかしいようです。代わりに老人保健施設がどんどん建設され、ショートステイ利用から本入所に移行する可能性が増えています。グループホームも出来ています。グループホームはテレビや新聞などでよく取り上げられ、家庭的・自分達で料理をする・わきあいあいというイメージが強いと思います。その部分が強調されすぎ、出来ないタイプだと入れてもらえないと思い込んでいる方がいます。そうではありません。全室個室で自由に過ごしてよいはずです。ただ、グループホームごとの基準や規則があるのでしっかり確認してください。調べた一ヶ所の条件が合わないからと、あきらめないで様々な情報を集めてお調べください。

 入所施設の場合は24時間365日の関わりなので家族のような思いを求めがちです。が、施設も職員も決して家族ではありません。「この職員さんがいるからこの施設に決める」という選び方はやめたほうが良いでしょう。職員は「仕事」です。辞めてしまったり異動になったり、担当職種でなかったりするのです。「あの良い人」が居なくなってもその施設に居続ける覚悟をしなければなりません。ある日ポンと手を離されてしまったときにショックを受けたり、新しい状況に納得できず慌てて別の施設を探す事になるからです。

 あえて厳しいことを書きます。介護に疲れた家族が、一度「介護に終われる日々」から開放された後、再びその生活に戻ることは非常に難しいです。その施設を出て在宅生活に戻ることは不可能だと覚悟して「入所する」決意をしなければいけないのです。

 設置主体(社会福祉法人・医療法人等)の経営状態も調べられるようであれば確認なさったほうがよいでしょう。また、NPO法人だからボランティア感覚でやさしいという思い込みも危険です。ひだまりもNPOなので言いにくいのですが、法人格をとるのに手間はかかりますが難しい審査はありません。ニュースなどにもNPOのトラブルが取り上げられることが多くなりました。横浜の場合、神奈川県の認証を受けますが、県は責任を持つわけではありません、要件を満たしていれば認証するだけです。

 とにかく、いずれの場合も情報を集める・実際の利用者さんの意見を聞くことなどが大切でしょう。ご相談などありましたらご遠慮なくご連絡ください。

 今回もありがとうございました。

(ひだまり日記 2003年11月号掲載分)
by hidamari-blog | 2003-11-28 14:27 | 福祉サービス
<< 元旦号:ねこ5匹・犬1匹 10月号:痴呆症の方が病気や怪... >>



ほっとひといき、ついてください
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31