ひだまり日記

8月号:すべり止めマットってすぐれもの

 今回は些細なことだけど、ちょっと知っておいていただけたら…と思うことを書きたいと思います。

1.畳の目・・・立ち上がりや歩行が難しくなってこられた方にとって意外と問題を秘めているのが、畳やカーペットです。カーペットの場合は不都合があれば剥がしてしまえばよいのですが、畳の場合はそうはいきません。畳の順目は立ち上がりたいときに足が滑って力を入れられないし危険です。椅子のあるところ、ベッドから下りるところなどの畳が順目の場合は100円均一などで売っているような滑り止めマット(ゴム製)を敷くだけでぐっと楽で安全になります。

2.ドアノブ・・・ドアのもち手で長い形のものは良いのですが、丸い形のものは握力の弱った方にとって不便なものです。カバーなどがありますが、それよりも滑り止めテープをぐるりと巻きつけたほうが薄くて良いと思います。これも、100円均一などで売っています。このテープは一つあるととても重宝します。歩行用の杖は立てかけても倒れることが多いですが持ち手の少し下あたりにこのテープを貼っておくと倒れにくくなります。また、掃除機のパイプ(?)、いつもご自分がお持ちになる部分にぐるっと巻いておくと滑らないので掃除しやすいです。アイロンの持ち手も同じです。握力が弱ったなと思われたらお試し下さい。

3.食事の器・・・麻痺があったり、力が弱くなっておられる方がお食事をなさるとき、お皿やお茶碗が動くととても食べにくいです。ぬれぶきんをしくのも良いのですが、一緒に動いてしまうこともあるので、滑り止めマットをお勧めします。きれいな色のものが出ていますのでそれぞれ色で使い分けるとよいでしょう。

4.つかまれたとき・・・痴呆の方や興奮した方が介護者の腕や柱を握り締めてしまい、それを離さなければならないときがあります。小さい子供さんでもそういうことがありますよね。掴まれた方の多くが、相手の親指から広げて手を開かせようとします。これはとても難しいのです。そのような時はまず握り締めている小指を開きます。(力をこめないで下さい。軽くつかむだけではずれます。)そうすると握った手には力が入らなくなりますので、こぶし全部をすっとはずせます。力ずくで何回もはずそうと格闘すると、相手は恐怖や怒りが増してしまいますし、こちらも頭に血が上ってしまいます。一瞬ですっとはずれればトラブルは最小限にとどめられるでしょう。どなたかと組んで一度試してみてください。

5.痴呆の方が運転してしまうとき・・・長い間運転なさっていた方が痴呆になられた時、「運転してはダメです」といってもご本人は理解できません。ご自身は「自分の運転が危険なはずはない」と思っておられます。が、こういう状況で起きる交通事故が実際に増えています。免許証を失効していても、そのことはご本人の記憶にありません。今までと同じところに車が置いてあれば、以前なさっていたとおりに運転席に座られるはずです。動かなければ良いのですから「バッテリーをはずすこと」をお勧めします。ボンネットの中を調べることはまずないと思います。ハンドルをはずすという方法もあるのですが、目で見てすぐ分かってしまい「怒り」の気持ちを記憶させてしまうので避けたいです。痴呆の方が居られるから車を手放すとか、別の駐車場を借りることは大変だと思います。少し手間がかかりますが試してみてください。

 私などよりも、介護の日々を送っておられる方々のほうがもっと色々のアイデア・方法をお持ちのことと思います。また、書かせていただいたことをすでに実践されていらっしゃる方もたくさん居られると思います。

 いつも生意気なことばかりで申し訳ありませんが、いつかどこかでどなたかのお役に立つことがあればと思っております。今月もありがとうございました。

(ひだまり日記 2003年8月号掲載分)
by hidamari-blog | 2003-08-28 14:22 | 高齢者
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