ひだまり日記

5月号:大切な散歩のときのヒントを

 今回はまずお礼を申し上げたいと思います。デイサービスひだまりは雨が降っていない限り毎日散歩に出かけます。利用者の皆様は散歩をとても喜んでくださいます。道々、お庭の花や木を眺め、わんちゃんや猫ちゃんに声をかけ「おおはしゃぎ」で歩きます。そのときに「裏にある花も見てください」「お雛様、家の中で見ていいですよ」などと街の皆様があたたかいお声をかけてくださいます。これは私が地域にボランティアグループを作った目的の一つでした。声を掛け合える街、笑い合える街はお互いに助け合える街だと信じているからです。前回書きましたが、痴呆の方が安心して徘徊できる街がいいなと思っているのです。その第一歩が皆様からのあたたかい言葉から感じられるのです。また、ひだまり日記を読まれた方からもたくさんの応援をいただいています。皆様、本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。

 本題ですが、足腰の弱られたお年よりと歩く時のことを書いておきます。

 まず、手をつなぐ・腕をつかむ・介助者の腕をつかんでもらうことが大切です。出来れば手をつなぐのはやめたほうがいいです。転びそうになったとき、位置が低くて引き上げられないし、手が離れやすいからです。腕を組み合う事も危険。介助者も一緒に転倒してしまいます。腕をつかむことが一番良いと思います。よろけたとき、引き上げやすい位置に介助者の手があるからです。とはいえ、支えられたくない方も居られると思います。その場合は目を離さないこと。そして、介助者の利き手はお年よりの背中がわ・ウェストベルトのあたり、反対の手はいつでも出せるようにしましょう。

 思いもよらないところでつまづきますので、万全の注意が必要です。目が悪くなっておられる方の場合、段差や勾配が見にくいので「下り坂」「縁石」「店の入り口」等の説明を加えること。さらに顔のあたりに木の枝が垂れていることがあるので注意が必要です。また、暑くなると手をつなぐ・腕をつかむことが辛くなります。お互い暑いですし、汗ばんで気持ちが悪いでしょう。手にハンカチをはさむこと、つかむ位置にハンカチを巻いたり腕カバーをしたりする配慮が必要です。必ず、「自分のためではなく相手への配慮である」ことを伝えます。相手が必要ないと言われたら止めておきましょう。

 それから、杖のことです。杖を過信しないことです。杖を使うには、握力・腕力が要ります。その方に合った長さもあります。おしゃれに使う杖は別として、本当に必要な場合は福祉用具のお店(信頼できるところ)で、体の状態に合うものを選びましょう。目が見えにくい場合は二俣川のライトセンターに相談なさるのが良いと思います。高齢になってから「白杖」を使いこなすのはとても難しいことだと思いますが、目が見えにくいことを周りに知ってもらうためには大切なことかもしれないです。音で時間を知らせる時計など便利な品物をいろいろ教えてくれますので一度行かれる事をお勧めします。

 散歩…簡単そうですが、足腰が弱られた方にとっては危険がいっぱいです。でも、外に出ることはとても大切です。ご家族にとって、時間的にも体力的にも大変だと思いますが、時々連れて行ってあげてください。お年よりのスピード、目線で歩くといつもは見ていないような物がたくさん見えて楽しいです。ひだまりのスタッフはいつも得をしているのかもしれないですね。ありがとうございました。

(ひだまり日記 2003年5月号掲載分)
by hidamari-blog | 2003-05-28 13:22 | 高齢者
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