ひだまり日記

今回は特に初期認知症について…

新しい年度がスタートし、ひだまり日記を初めてご覧になる方もいらっしゃると思います。これまで何度も取り上げてきたのですが、私のこだわりである「ご高齢の方の認知症について」お話したいと思います。

認知症には色々あります。アルツハイマー、前頭側頭型、レピー小体、脳血管性…などですが、「脳血管性」以外の認知症を正確に診断することは非常にむずかしいと言われています。ほとんどのケースがアルツハイマーと診断されてしまうようです。

ピックなどの場合、服薬が劇的効果を表す場合があると言われます。が、残念なことに区別できる医師が少ないため、合わない薬を飲んでいるケースもあるそうです。アルツハイマー型認知症について言えば、原因が確定していないので治療方法はありません。進行を遅らせるための薬はありますが、早い時期に服用始めことである程度の期間、進行を抑えるためのものです。その期間を過ぎると顕著な効果は表さないようです。

私の経験から言わせていただくと、今服用している薬を信じきることなく、気持ちが荒れる・暴力的・眠れず苦しんでいる…などの症状・変化をお医者様に伝え対症療法を考えることが大切だと思います。

初期の頃、ご本人は「自分の言動が少し変だ」と分かっておられます。その事をまわりの方から指摘されると気分を害したり落ち込んだりされます。その不安感は認知症を進めてしまうように思います。特に男性の場合、女性より言葉で表現するのが苦手だからかもしれませんが、暴力的になる方もいらしゃいます。

家族や周りの人たちが生き生きと活動なさっているのがつらく、自分だけ置いてきぼりになっているように感じるようです。

初期の場合、周りの方々は「認知症」とは思わないでしょう。物忘れをするようになってきた…という程度だと思います。もちろん、物忘れは中高年で当然起きることです。人の名前がのどまできているのに口に出せない…など。認知症は少し違います。

朝ごはんに何を食べたか忘れるのは物忘れ・ごはんを食べたかどうかを忘れるのが認知症と言われますが、これは中度ぐらいに進んだ認知症の状態です。初期だと、10分くらい前に話した大切な事を忘れる・メモしているのにメモをとったことを忘れる…が、もう一度言うと「ああ、そんな話だったね」「ああ、ここにメモしたんだ」というように少し記憶をたどれるように思います。
この例はあくまで例で、それぞれ症状は違うので、ご家族が「あれ?」と思う感覚が一番確かだと思います。

「あれ?」と思ったら、関わり方を考えてください。「なに言ってるの?さっき言ったばっかりでしょ!!」「ボケたんじゃないでしょうね!」などとはどうぞおっしゃらないで下さい。言いたい思いをグッと抑えて、「ごめんなさい、言い忘れてたかしら?」「さっき、どこかにメモされていたように思ったけど…、ああ、これですね」というようにサラッと気付かせて差し上げたり、ご自分が折れてください。

それでも、ご本人の不安は計り知れないです。出来るだけ早く、かかりつけのお医者様(内科で良い)に診ていただきましょう。ご家族から事前に「少し様子が変わってきたので、認知症の診断をお願いします」と伝えておいて、いつも通り通院します。ご本人には伝えないほうが良いでしょう。

その結果、もし認知症があるようでしたら、早い段階で「進行を抑える薬」の服薬を始めたほうがよいです。この段階だと効果が期待できます。

そして何より大切なのは、ご本人が一人きりになる時間を出来るだけ少なくすることです一人で自分の世界に入り込んでしまうと認知症はスピードを増します。ある専門医の講演会で「同時に三人以上の人と話をすることが良い」と聞きました。認知症の方々と関わらせていただいている私はこの意見に賛成です。

不安はあると思いますが、老人会の集まり・町内会のイベント・ご親戚の集まり・デイサービスなどに出来るだけ多くお出かけになる事をお勧めします。もし、マージャンがお出来になるようでしたら、是非なさってください。とても良い効果があるそうです。次回はもう少し進んだ認知症についてお話しします。
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by hidamari-blog | 2007-04-22 11:15 | 認知症
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