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ひだまり日記

理由の分からない「イライラ」「ウロウロ」は…

お食事前・直後の方には申し訳ないのですが、今回は「認知症の方と排便」がテーマです。

便秘の経験はお有りでしょうか?トイレに行けず我慢なさった経験は?食事量や食事内容によってスムーズな排便だったり、便秘になったりすることはご存知ですよね。

認知症の状態によっては尿意便意が分からなくなることがあります。便意があっても「トイレと排便が結びつかない」認知症の方が、いつもと少し違う「イライラ」「ウロウロ」をなさるとき「排便かな?」と考え、お腹を触ってみてください。硬くなっているかもしれません。「ウロウロしないで座っていたら?」などと言われてしまうと出口まで来ている便を押し込み、タイミングを逸してしまいます。

痛みや不快感があることは文頭に書いたご経験をお持ちの方はお分かりでしょう。言葉で表すことができない認知症の方はもっとつらいのです。とはいえ、排便と分かってトイレにお連れしても「いきむこと」「出るまで座っていること」がなかなか難しい場合があります。痛みがあればなおのことです。すべての方に通じる方法ではありませんし、一緒にトイレに入れることが条件ですが一つ方法を。

トイレに座っていただいてひざ掛けやバスタオルをかけます(羞恥心を大切に)。普通におしゃべりをしたり、歌を歌ったりしながら、お腹に手のひらをあて「おへそを中心にゆっくり大きく「の」の字」にマッサージします。下腹に向かって押し出すようにすると腸が動いてくれるのか、少し楽に出るように思います。又、痛みや裂傷の軽減にオロナイン軟膏のような刺激の無いものやオイルを(体に合うもの)あらかじめ肛門と周辺に塗って差し上げると良いかもしれないです。(塗るとき少し押すと刺激になります)

便秘の原因は色々あるのでしょうが、水分不足・運動不足・食事内容もあると思います。ご高齢になられると飲み物を摂られなくなる方が多いです。

お食事も普通のおかずを召し上がるのに、ご飯だけおかゆになさる方がおられます。何故なのかな?と思うのですが。お米は力が出ます。おかゆの一膳とご飯の一膳ではお米の量が違いますから、可能であればご飯にしたいです。

寝たきりも便秘に拍車をかけます。人間って重力が必要なのだなと思うのですが、立つ・歩く・座った姿勢から立つなどの動作が大切なのでしょう。ウロウロするのは、腸を動かすための自然な行動なのかもしれないと思います。

以前デイサービスにいらしていた頑固な便秘の認知症男性を相模川の河川敷(石ころだらけ)にお連れしたことがあります。歩行が難しかったのでスタッフと二人で車椅子を押して歩きました。その日帰ってから大量の排便がありました。笑い話のようでしょう。

立つ・歩くなどの動きがあれば、喉も渇くしお腹もすきます。お腹がすけばおかゆでは足りません。しっかり食べればお腹は動きます。お腹が動いて排便があれば認知症の方の「妙なイライラウロウロ」を少しは減らせると思うのです。

使い勝手のよい紙おむつが増えましたが、「もらすから」といって、安易におむつを使うのは待っていただきたいです。おむつを使うとますます尿意便意がなくなってしまいます。家族が外出するなど必要な時だけにして、普段はリズムをつかむ為にもトイレへお連れするようにしていただきたいと思います。

赤ちゃんを考えてみてください。「おしっこ」「うんち」が言えなくて、オムツでしても大丈夫な間はトイレと排泄が結びつかないですよね。家族がタイミングやリズムを見計らってトイレへ連れて行く、その繰り返しで覚えていくわけです。

認知症の方はその逆を進むわけです。出来ていたことが出来なくなるのは確かですが、少しでも長くその方らしい笑顔のある生活をお続けいただけるよう願っています

厳しい介護の毎日を続けていらっしゃるご家族に対して無理を申し上げるつもりはありません。理由が分からないイライラウロウロがあったら試してみていただければと思います。

付け加えますが、私は医療や看護のプロではありませんから、すべて今持っている知識と経験で書かせていただいています。お一人お一人、状況が異なりますから水分・運動・食事などは必ずお医者様や看護師さんにご相談ください。

では、又次回お目にかかります。               
by hidamari-blog | 2006-05-28 23:13 | 認知症
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